北海道ジュニア竜王戦とは

「竜王戦」は読売新聞社と日本将棋連盟が主催する将棋界最高位のタイトル戦です。「竜王戦」の名を冠した大会は、一般向けの「アマチュア竜王戦」、高校生向けの「高校竜王戦」がありますが、「北海道ジュニア竜王戦」はそれに続く小中学生向けの大会として2024年に創設されました。将棋を楽しむ子供たちの新たな目標になってほしいと考えています。 

第1回ジュニア竜王戦初手立ち会いの様子

渡辺明九段が立ち合った第1回の決勝(2024年8月3日)

大会の特徴

アマでは北海道唯一の「挑戦手合制」

タイトル保持者(前回覇者)と挑戦者が対局し、その勝者を新たなタイトル保持者とする挑戦手合制(タイトルマッチ制)を採用しています。第2回大会では、トーナメント優勝者がタイトル奪取をかけ、初代ジュニア竜王の佐藤晴哉君(中学1年)に挑戦します。タイトルをかけた対局は、本大会当日に一番勝負で行われます。タイトルを通算3期獲得すると「永世ジュニア竜王」を名乗ることができます。中学3年生がタイトルを取った場合、在位は1年間とし、翌年は新たなジュニア竜王を選びます。

ジュニア竜王戦のしくみと地区予選実施個所
地区予選を開催し、小中学生№1を決定

広大な北海道で1人でも多くが参加できるように、代表32人を選抜する地区予選を道内10会場で開催します。本大会出場者には、札幌市までの交通費を一部補助します。一般のジュニア大会は小学生と中学生に分けるケースがほとんどですが、北海道ジュニア竜王戦はすべての小中学生の中から「最強」を選びます。

プロ並みの本格舞台
タイトルをかけた対局は、読売新聞北海道支社に設けられる畳敷きの特設会場で行います。プロのタイトル戦で藤井聡太竜王も使った盤駒、駒台、脇息、座布団を用い、初手にはプロ棋士が立ち合います。対局の模様はアスティホールに中継し、プロ棋士が大盤解説します。
初心者向け大会ステージイベント

家族やファンも楽しめる「夏休みこども将棋まつり」を同時開催します。「北海道ジュニア昇竜戦」は、将棋を始めたばかりの初心者も参加できる大会です。プロによる指導対局、トークショー、ジュニア竜王戦のタイトル戦の大盤解説も行います。

北陸ジュニア竜王と特別対局
昨年、地震と豪雨の被害に見舞われた北陸地方を応援する意味も込め、北陸ジュニア竜王と北海道ジュニア竜王の特別対局を2025年9月13日(土)に金沢市で行います。ジュニア竜王戦は現在、「北陸」「北海道」の2大会があり、北陸大会は富山、石川、福井3県で2022年から開かれています。9月13日は、真宗大谷派金沢別院(東別院)で第4回北陸ジュニア竜王戦の本大会が開かれています。
 
日本地図(札幌・金沢)