北海道ジュニア竜王戦とは

「竜王戦」は読売新聞社と日本将棋連盟が主催する将棋界最高位のタイトル戦です。竜王戦の名を冠した大会はこれまで、一般向けの「アマ竜王戦」、高校生向けの「高校竜王戦」がありましたが、小中学生以下に対象を絞った大会は北海道にはありませんでした。「挑戦手合制」を採用するなど、これまでにはない本格ジュニア大会が北海道に誕生します。                        

大会の特徴

アマでは北海道唯一の「挑戦手合制」

1回の優勝者には初代「北海道ジュニア竜王」の称号(タイトル)を贈ります。タイトル獲得者は翌年、トーナメント優勝者の挑戦を受け、勝てば「防衛」、負ければ挑戦者によるタイトルの「奪取」となります。タイトルを通算3期獲得すると「永世ジュニア竜王」を名乗ることができます。中学3年生がタイトルを取った場合、在位は1年間とし、翌年は新たにジュニア竜王を選びます。 

ジュニア竜王戦しくみ
“小中学生№1”の決定戦

一般のジュニア大会は学年や棋力に応じてクラス分けするケースがほとんどですが、北海道ジュニア竜王戦はすべての小中学生の中から「最強」を選びます。広大な北海道で1人でも多くが参加できるように、10地区で予選を行い、選ばれた代表32人が札幌での本大会に臨みます。

渡辺明九段が審判長と大盤解説

審判長は竜王位を連続9期、通算11期獲得し、「永世竜王」の資格を持つ渡辺明九段が務めます。決勝で初手に立ち会い、大盤解説も行います。

渡辺明九段顔写真

写真提供:日本将棋連盟

タイトル戦並みの格式

決勝の舞台となるのは、読売新聞北海道支社の支社長室です。畳敷きの特設ステージを設け、対局の模様を大盤解説会場に中継します。プロのタイトル戦で使われた盤駒や駒台、座布団を使用し、結果は読売新聞に掲載します。